28、天地戦争





「何故人は人の上に立ちたいと思うんだ?」
 外殻に覆われた光の無い世界。その上に立つ天上人。
「人は愚かだからな、光を自分のものにしたいんだろう」
「理解できないな、俺」
 そんなに奪いたいものなのだろうか?誰にでも降り注いでいるものなのに。
「そうだろうな。お前は」
「なんだよー、リオンならわかるのか?」
「お前は、おまえ自身が光みたいなものだから理解できないんだ。闇の中の光は誰でも奪いたくなる」
 掴んだ光がさらりと零れ落ちる。
「わからない」
「ふっ。だが光を独占すると最後には消滅するさ」
「?」
「僕もいつか消えるかもしれないな・・・」
「なんで?え?俺にわかるよーに言ってくれよ〜!!」
「やだね」
「えー!」






コメント
久々に短文。え?手ぇ抜きすぎだって?いえいえ滅相もございませんよw