『キミがその手を離すまで』







 翌朝、スタンは強い日差しを感じて目を覚ました。辺りを見渡してみるとリオンの姿が見えない。ふと、机を見るとお金とメモが残されていた。
『なかなか起きないので先に行く。その金で闘技場へ来い。』
 木製の掛け時計を見るともうお昼を回っていた。
「あー、またやっちゃったか」
 きっとリオンは何度も起こしたことだろう。スタンの寝相の悪さを知らないはずだからだ。
「父上が外に出さないのもこれのせいかもな・・・」
 そんなことを思いながらせっせと支度をすると闘技場へ向かうことにした。朝ごはん兼昼ごはんは闘技場で済ませればいい。
 フロントに声を掛けると分かっていたかのように「いってらっしゃいませ」と言われて少し照れながら街へ出た。
 今度はちゃんと闘技場のカウンターで金を払って中に入ることが出来た。どこからか歓声が飛び交っていて、スタンはなんだか気持ちがだんだん早まってくるのを感じた。
(どんなことしているんだろ、こっちか?)
 広い闘技場では人が大勢行きかっており、スタンは適当に階段を上ってみた。何だかよくわからないが、椅子が並んでおり、そこに屈強な男達が座り込んでいる。
「あんな華奢なやつに負けるとはな〜。医務室で悔しがってるだろうな」
「まぁ、初めからわかってたけどな〜。あいつ七将軍と肩を並べてるって噂だからな」
「まぁ、おれは地道にってことで」
(・・・リオンのことか?)
 話しかけるのもなんだか気まずいのでそーっと通り過ぎると、音が大きくなっていくことに気がついた。
(もしかしてあの門を超えればいいのか!)
 兵士が一人立っているほうへ近づくと、スタンはギロリと睨まれた。
「おい」
「はいっ!!」
 思わず声が上ずってしまいスタンはびくついた。
「あっちで武器を選んでこないと駄目だろう。死にに行くつもりか?」
「あ、そ、そうでしたー!!」
 そう言って一目散に逃げると武器庫の前で止まった。怒られているわけではないのだが、屈強な人をみると少しびびってしまう。
「ふぅ・・・、闘技場は武器を持ってないと入れないのか・・・」
 世間知らずを思わずここで発揮してから、スタンは武器庫へと入った。そんなに広いわけではないが、様々な種類の武器が置いてある。もちろんこれは貸し出し用であり、自分の剣を持っている人は使う必要は無い。もちろんここを利用する人は少ないわけだが。
「えーっと、何にしよう」
 ロングソード、レイピア、弓、ダガーなどを見ていると、スタンは一つの古ぼけた剣を見つけた。刃が少し太めであり柄の部分は赤色と緑色が主に使われている。
「すっごい、古そう」
 なにやらレンズっぽいものがはめ込まれているのをみて、スタンは面白さでこれに決めた。
「どうせ戦わないし。観に来ただけだしね」
 すっと剣を抜くととりあえずその剣を持っていった。今度は門番も何も言わず、門を開いた。

『やや!ここで新たな挑戦者の登場です!!皆さん、ご覧ください!!』
「え?!な、何?!」
『金色の髪をなびかせて、颯爽と現れました!』
 そこは如何見ても闘技場の試合の場だった。真正面には檻があり、上を見上げると360度観客が騒いでいる。
『そういえば、お名前は?』
「え、スタンです」
 おろおろしている間に司会者が進行していく。
『スタン君!キミの挑戦する相手は、なんと!!ガルフビースト!銀色の毛が特徴的な獣です!さぁ、戦ってもらいましょう!!!』
 ドーンとどこからか銅鑼の音が聞こえると、檻が重々しく上げられた。スタンの身長の2倍はあろうかという大きな狼だった。
 戦うことを意識してなかったため、最初は怯んでしまったが、日ごろの稽古の成果をみれるということを考えると自然に腕に力が入った。
「よし!どこまでやれるかわからないけど、負けられない!」
 切り込んでいく気迫の違いを感じ取ったのか、敵も少し様子を伺う姿勢になった。スタンは狙える足を集中的に攻撃することを考えて突進していった。
「飛燕連脚!!」
「グガァアアァ」
 ダメージを与えることに成功したスタンは、続けて虎牙破斬を放った。観客も技の連続に見入っている。一際見ていたのはリオンだった。
(あのバカ・・・)
 そんなことにも気づかないスタンは相手の攻撃をかわし続けている。
(隙が無い・・・どうにかしないと・・・)
 着ているものもいつも異常に軟いので、正面突破はできない。なんとか隙を突いて後ろか下に滑り込みたいスタンは、そのことでいっぱいだった。
《炎を纏え・・・》
(な、なんだ!?)
 何処からか頭に響いてくる言葉にスタンは戸惑った。
《炎を纏え・・・》
(炎を纏え?でも、どうやって・・・?そんな技は・・・)
 そう思っていると目の前に敵の爪が横から襲い掛かってくるところだった。
(どうする!?間に合うか!?)
 咄嗟に真上にジャンプして爪をかわしたあと、思い切り剣を振り下ろした。炎の球がガルフビースト目掛けて放たれる。思いがけない攻撃に怯んだ敵にスタンは最後の攻撃を仕掛けた。
「これで、どうだぁああああ!!!」
 額に剣が突き刺さり、大きなうめき声が当たりに響いたあと、ガルフビーストはその場に倒れこんだ。スタンは勝利したことに気づくと、どっと疲れが出たのか、その場に座り込んだ。
『みごとです!!あのガルフビーストを倒してしまいました!!若き少年が今勝利を掴みました!!おめでとう!スタン君!』
 マイクを向けられて照れながら返事をするとその後控え室へ戻っていった。
 いろんな人から声を掛けられて少し有頂天になりかけてたころ、見知った顔が近づいてくるのに気づいた。
「リオン!探したんだ!」
「という割には楽しんでいたようだがな」
「やっぱみてた?」
 リオンの表情に気まずさを感じてちょっと伺うように聞いてみた。リオンはもちろん見てたと言わんばかりにため息をついた。
「勝手に戦ったことは賛成できないが、しかしお前の剣術の真剣な姿勢は見て取れた。結構強いじゃないか」
「ほんと!?リオンにそう言ってもらえると嬉しいな。俺、強くなったんだ!」
「お前の師匠が見ていれば喜んだかもな。しかし強さを見せろとはいったが、いきなりそうでるとは思わなかった」
「あ、実は道を間違えたらこうなってたんだよ〜。戦うつもりなんて全然なかったから驚いた」
「・・・」
 文句の声も出ないリオンはふとスタンの持っている剣を見た。
「これは?」
「武器庫にあったやつ。レンズがついてるだろ?面白いな」
(これは師匠が見せてくれた5つの剣に似ているな)
 リオンは気になったが、武器庫にあるものが自分の知ってるものではないかと思い直して、スタンに返してくるようにと告げた。
(まったく、こいつといると苦労が絶えないな)
 剣を戻してきたスタンを連れて、観客席のほうにいくと、今度は違う人が戦い始めていた。
「下からの眺めもすごかったけど、上からもやっぱり違うな〜」
 そういった声でさえ観客の声にかき消されそうな勢いの場所でスタンは目を輝かせていた。リオンは見慣れたものなのか、静かに横でスタンを見張っている。
「もう何処も行かないよー」
「お前のことだからな」
 そう言われて苦笑したスタンだが、そのうちに一緒に楽しんで闘技場を観戦している事に気がついた。リオンだって興味が無いわけじゃないのだ。
「さっきのはかっこよかったなー!」
「ふん、あんなことをしなくても上から切りつければ死んでいた」
「それはリオンが強いからだろー!」
 そうしてその日は一日中闘技場を見学して回った。リオンも文句一つ言わず、スタンの行動に付き合うと、もう夕暮れに差し掛かっていたくらいだった。

「今日は楽しかったー。ほんときてよかったよ」
 宿に戻ったスタンはこの2日間のことを思い出していた。災難なこともあったがやはり来て間違いは無かったと確信したらしい。
 リオンはシャワーを浴びてくると言って備え付けられた風呂場へ入っていった。しばらくごろごろとしていたスタンだったが、興奮したこの気持ちを語る相手がいないので次第に暇になった。
「俺も汗かいたしな〜。広い風呂場だったし、はいろっかな」
 更衣室へ行き、すばやく服を脱ぐと曇りガラスの扉を開けた。湯気で辺りが見えないが、昨日一度入ったので何があるのかは知っている。
「入るよ」
 時間が長いなと思ったら湯船に使っていたらしい。
「出るのを待てばいいのに・・・」
「いいだろー」
 シャワーを浴びて湯船につかった。さすが一番いい部屋なのか風呂がでかい。4.5人は入れそうな浴槽だ。リオンは人に見られるのが苦手なのか背を向けていたが、いつも使用人がいる風呂に慣れているスタンが近づいてきた。
「後ろ向いてるなんて何気にしてるんだよ」
「そういうわけじゃ・・・」
 実際自分が細いことを気にしていたのだが、スタンを見て考えを改めることにした。
「お前、細いな」
「そうなんだよ、鍛えても筋肉がみえてこないっていうか」
 細い、そして綺麗な腰にかけてのラインがまるで女のようだった。
「だから、リオンも気にすることはない!」
 そういわれたリオンだったが、実際別の意味で気になってきていた。金色の長い髪のおかげか女に見えて仕方が無い。正面をみるとそんなことはないが、背中にかけての場合はどこをみたらいいのか分からないくらいだった。
「僕は出る」
「え、もう?」
 そんなスタンの言葉を無視してリオンは出て行った。
(これ以上一緒にいられるか!)
 あんな身体を見せられてどうにもならない方が変だと、自分を納得させてベッドへ倒れこんだ。自分の頭がおかしいのではないかと悩んでしまう。
(あいつは男だ)
 分かっているのだが、浮かんでくる映像はさっきの背中の部分だけだった。リオンは自分にショックを受けるとそのまま布団へともぐりこんでしまった。風呂から出てきたスタンは先に寝ているリオンをみてショックを受けたとか。
(枕投げとかするの夢だったんだけどな〜)
 相手をしてくれる人間もいないのでは仕方ないと渋々布団の中に入ると、スタンも寝ることにした。すぅすぅと寝息が聞こえてきた頃、狸寝入りをしていたリオンはすっと起き上がるとベッド頭部に備え付けられた水差しを手に取り、コップに水を入れた。眠れない原因がスタンだとなんだかしゃくに触る気持ちもあるが、男に少し反応してしまった自分の情けなさが一番の原因だろう。
(風呂になど入るんじゃなかった)
 スタンといると苦労することは分かっていたが、こんなことで苦労することになるとは・・・。
「まぁ、気にしないようにするか・・・」
 しかし結局、その日は一睡もできなかった。

「おはよう!」
「・・・」
 珍しく早起きしたスタンは、後から目を覚ましたリオンにそう言った。テンションの低いリオンは一層暗くみえる。ムスッとしており、かなり不機嫌のようだ。
「どうしたんだ?」
「別に」
(お前のせいだ)
 洗面所に行って、それからすばやく着替えを済ませると昼の定期便に間に合うように宿を出た。スタンはもう少しノイシュタットに居たかったが、お金が無いため断念した。
「またここにくるぞ!」
「うるさい」
 相変わらず懲りていないスタンを横目に、さっそく寝る準備をし始めたリオンを見てスタンは首をかしげた。
「眠れなかったのか?」
「そうだ。だから寝させろ」
 そう一言いうとベッドにもぐった。スタンはつまらなさそうに頬を膨らますと、部屋を出ようとした。
「おい、めんどうごとは起こすな」
「はーい」
 リオンの念押しの一言から逃げるかのようにスタンは部屋を出て行った。とりあえず甲板に出てみると、辺り一面眩しいほどの青い海が広がっている。行きは寝ている間にノイシュタットへ着いていたので、スタンはその景色に何かを叫びたくなった。走って甲板の先まで行くと、大声で叫んだ。
「俺は剣士になるんだぁあああああー!!」
「うるさいっ!!」
 そう聞こえたかと思うと頭を一発殴られた。手で頭を押さえながらリオンかと思いつつ振り向くと、そこにはショートカットの女性が立っていた。格好からして冒険家か何かなのかショートパンツにおへその見えた服を着ている。
「あんたね、そんな意味の分からないことを叫んだら迷惑でしょ!」
「ご、ごめんなさい」
 謝ればいいのよという風に腰に手を当てて威張るように見つめてくる。
「あんた、そういえば一等客室のほうにいるわよね?」
「よくわからないけど、多分・・・」
「お金持ちなわけ?」
「・・・」
 言葉に詰まったスタンにその女性は不審そうに見つめてくる。王族なのだから金持ちなのだが、今ここでそういうと自分の立場を聞かれそうなので黙ってしまった。
「まぁ、あの黒い髪の坊ちゃんぽい奴の護衛ってとこかしら」
「そ、そうなんです!俺、あの人について来いって言われて・・・」
「なぁーんだっ!まぁそんなところよね。(金持ちなら媚売ってやろうと思ったけど)いかにも尻に敷かれてる顔だし。・・・名前は?」
 スタンはその問いかけにも一瞬言葉に詰まらせたが、フルネームを言う必要も無いと思い「スタン」とだけこたえた。
「セインガルドの第一子と同じ名前ね。まぁそのせいでたくさんいるけど」
「あははは・・・」
「私はルーティ。カトレット子爵家って知ってるかしら?クレスタってとこに屋敷を構えているわ。まぁ知らないでしょうけど」
「もしかして・・・、孤児院をしているっていう?」
 一度クレメンテ老に聞かされたことがあった。親のいない子供達を集めて一緒に暮らしているという。クレメンテ老があまりに熱く語っていたため印象深い。
「知ってるの?!そうよ。」
「数多くの子供達がいて大変だって」
「そーなのよ。一応セインガルド王から寄付金もらってるんだけど、子供達が増えちゃって大変なのよ。大きな戦争は無いとはいえ、格差はいまでも激しいから」
 そう言われてふと、ノイシュタットの道に迷った一角を思い出した。
(荒れた家が並び、あの子供の服も少し汚かった気がする。もしあの子が金を盗んだとしたらそういう理由もあったんだろうな・・・)
「だから私レンズハンターやってるの。あいつらに飢えとか教えたくないから」
「レンズハンター?」
 聞きなれない言葉に首を傾げると、ものすごい顔でおどろかれた。
「あんた!そっちのほう知らないなんて驚きね!レンズハンターってのはモンスターから出たレンズを回収し、オベロン社に売りつけることを職業としているわ。そのレンズで便利なものが作られるってわけ」
「オベロン社ってヒューゴって人のしてる会社だ」
「・・・そうね」
 一瞬意味深な顔をしたが、ルーティはすぐに元の表情に戻った。
「私は今から帰るところなんだけどね」
「俺も!ダリルシェイドだけど」
「・・・何かあったら三等客室にいるわ。ってそんなところ用事無いかもしれないけどね」
 じゃあ、と言ってルーティはその場から去っていった。スタンはしばらくそのまま甲板にいたがさすがに何も変わらない景色を見ているうちに飽きてしまい、スタンも自室へ戻っていった。

 翌朝、ダリルシェイド港についたスタン達は真っ直ぐセインガルドへ向かった。スタンの内心は怯えに等しいものだったが、リオンに引っ張られてようやく城へと入った。

「スタンっ!」
「ち、父上・・・」
 謁見の間に行くといきなり大声で呼ばれた。叱られると思い近づくのを躊躇っていると、思ったのとは違う言葉が出てきた。リオンは後ろで立っている。
「無事だったか?闘技場で試合をしたと聞いて私は心臓が止まる思いだった。しかし、勝利を収めたそうじゃないか。さすがだ私の息子だ」
「え?ど、どうしてそれを・・・」
「手紙で知らせは来ている。マグナス、よくぞここまで連れてきてくれた」
「いえ、このような事態になったのは僕の考えの甘さゆえ。そのくらいのことは至極当然でございます」
 リオンは深々と頭を下げると、王はそれを止めた。
「いや、スタンが城を飛び出していく度胸があることが分かったのだ。心配は心配だが、強さも持ちえていることが分かったのはリオン・マグナスのおかげ。そうだ、何か礼をしたい。何でも申してくれ」
 セインガルドの言葉に驚いていたスタンを横目にリオンは悩んでいた。礼といきなり言われても何もなかったのである。この地位にも満足しているし、お金にも不自由していない。もちろん欲しいものも買える。
 またスタンをみると感動しているスタンが見えた。
(表情をコロコロ変える奴だな・・・)
 そう考えていると、リオンは何かを思いついた。
「では、スタン様の友人と認めてもらうのはいかがでしょうか?」
「え?俺たちはもう友達だろ?」
 スタンの言葉にセインガルドは「そうかそうか」と頷いた。
「マグナスよ。そんなものでよいのか?スタンもこう言っているのだ。私が認めないわけがない」
「それはありがたき幸せ。僕はもう王にたくさんのものをもらっております。スタン様の友人と認めてもらえれば、他のものを気にせず僕も心から友人になれます」
「そうか、わかった。これからもスタンの友人でいてくれ」
「はい」
 それからスタンの旅の報告をして二人は謁見の間から出た。王も二人が最後の謁見者だということで自室に戻ったらしい。広いエントランスまで歩くとスタンは礼を言った。
「ありがとう、リオン」
「何がだ?」
「父上に叱られないですんだし、それよりあんなこといってくれるなんて思わなかった。これからよろしく」
 満面の笑みを浮かべてリオンを見つめた。リオンは反対に戸惑った表情を見せて一歩後ろに下がった。
(う・・・忘れてた・・・)
「あ、ああ・・・」
「どうしたの?」
「何でもない!それより僕は今日は帰るからな。お前も今日は城にいろ。迷惑かけたんだ」
 赤くなった顔を見せたくないためか、顔を見せないように後ろを向くとそのまま去っていった。スタンは後姿を見ながら手を振ると幸せそうに自室へと戻っていった。
「ふぅ、今日くらいは部屋にいないと」
 そう言って扉を閉めると声が聞こえてきた。
「そうだね。勉強全然してないからね。スタン君」
 ハッと後ろを振り返ると、そこにはウッドロウが立っていた。待っていたには涼しい顔をしてスタンに近づいてくる。
「そんなに怯えないでくれ。私は前みたいな男ではないから。それに、本当にそろそろ勉強しないとね。キミのためにも」
 爽やかな笑顔でそう話すがスタンは一向に警戒を解かなかった。
「わかりました。勉強はします。しかし、前みたいなことがあれば俺はすぐに貴方を解雇しますよ」
「怖いな〜。わかった。じゃあ今日はこれでね。明日からよろしく」
 そう言ってウッドロウは出ていた。





コメント
まだリオン編です。ウッドロウでしゃばってますがリオン編です!!
ディムロスあんな扱いでよかったのかな・・・汗